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泡沫 Utakata

6月27日(金)公開

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日時

6月27日(金)公開

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

The International Avant-Garde Film Awards 2024
ベストエクスペリメンタル映画賞・ベスト撮影賞・ベスト俳優賞 主要3部門受賞
第20回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内長編部門ノミネート

沈黙と記憶、そして心の奥に残された、言葉なき感情。
アドリアン・ラコステが描く、静かな映像詩。

『泡沫(Utakata)』は、存在の“輪郭”を見失った青年が、消えた感情の気配をたどりながら、時間のあわいに身をゆだねていく、静かな記憶の旅。
語られなかった想いに耳を澄ませながら──
「生きること」とは何かを、問いかけていく。
主人公セイジロウを演じるのは、『わたしの見ている世界が全て』『ワンダー ウォール』などで繊細な存在感を放ってきた中崎敏。その静かな佇まいが、言葉にならない感情を映し出す。
彼の記憶と関係を支えるのは、Netflix『極悪女王』の鎌滝恵利、映画『火だるま槐多よ』の遊屋慎太郎、そして赤間麻里子、野村宏伸、津嘉山正種ら実力派俳優たち。
静けさと余白から生まれるまなざしが、物語に深い余韻を添える。

【STORY】

泡沫は、触れたとたんに世界になる。
有名建築家の家に生まれた青年・セイジロウ。
“かたち”あるものに囲まれ育ちながら、自分という存在の輪郭だけが、いつまでも掴めなかった。過去と現在、夢と現実のあわいを彷徨いながら、語られなかった感情の残響に耳を澄ませていく。

『泡沫』は、消えゆく記憶に宿る「わたし」を見つめる静かな思索の旅。木津俊彦のカメラが沈黙をすくい上げ、高位妃楊子の音楽が、言葉にならなかった想いにそっと光を当てる。映像と音が織りなす共鳴が、スクリーンの余白に静かに響きわたる。

監督コメント
「この映画の撮影は、コロナ禍が訪れる直前に始まり、世界が
大きく揺らいでいた最中に終えました。
不確かさや孤独のなかで、それでも私たちは何かを信じたくて、
一歩ずつ『生きるとは何か』という問いと向き合っていました。
『泡沫』は、儚さを描きながらも、そこに確かな“生”を見つける物語です。
もしこの映画が、あなたの中に静かに何かを残せたなら──
それは、私たちにとってかけがえのない喜びです。」
──アドリアン・ラコステ

『泡沫』(124分/PG12/日本語・英語/シネマスコープ/ドラマ/2023年)
監督・脚本:アドリアン・ラコステ
出演:中崎敏、アリサ・ワイルド、鎌滝恵利、遊屋慎太郎、柚穂、荒木亜矢子、久藤今日子、田中豊、亀岡園子、野村宏伸、赤間麻里子、津嘉山正種
配給:A SUR