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木の上の軍隊

7月25日(金)公開

©2025「木の上の軍隊」製作委員会

日時

7月25日(金)公開

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

太平洋戦争終結から80年──
今、語り継ぎたい事実に基づく物語。

1945年沖縄県伊江島。日米両軍による激しい攻防戦が展開される中、2人の日本兵が命からがらガジュマルの樹上に身を潜め、敗戦を知らぬまま2年もの間生き延びた。そんな衝撃の実話から着想を得て、作家・劇作家井上ひさしが生前、最後まで書こうとしていた物語があった。その遺志が劇作家の蓬莱竜太氏と演出家の栗山民也氏に継がれ、完成したのがこまつ座伝説の舞台「木の上の軍隊」だ。“沖縄戦の縮図”とも言われる伊江島の悲劇を、ユーモアを交え新たな角度から描いたこの舞台が、沖縄主導で映画化される。

宮崎から派兵された厳格な少尉・山下一雄(やましたかずお)を演じるのは、確かな演技力で日本の映画界を牽引してきた名優・堤真一。沖縄出身の新兵・安慶名セイジュン(あげなせいじゅん)に抜擢されたのは、数々の話題作で存在感を示す山田裕貴。ダブル主演を務める堤と山田は初の共演ながら、阿吽の呼吸で極限状態の兵士たちを、繊細かつ力強く、人間らしい可笑しみをもって表現する。そこに津波竜斗をはじめ、玉代㔟圭司、尚玄、岸本尚泰、城間やよい、川田広樹ら沖縄出身の俳優が脇を固めるほか、舞台「木の上の軍隊」で上官役を演じた山西惇も名を連ねる。

監督と脚本を手掛けるのは、『ミラクルシティコザ』のスマッシュヒットが記憶に新しい沖縄出身の新進気鋭・平一紘。こまつ座の魂を受け継ぎながら、本作のモデルとなった2人の家族や戦争体験者への取材を重ねてリアリティを追求し、さらに沖縄県民の目線から物語に新たな息吹を吹き込んだ。ロケは全編沖縄で、舞台の主となる木の上のシーンは、本作のために数ヶ月かけて伊江島の公園に植樹したガジュマルの樹上で撮影を敢行。本作を象徴する主題歌「ニヌファブシ」を手掛けるのは伊江島出身のシンガーソングライター、Anly。“新しい戦前”と呼ばれる終戦80年後の今、戦争を懸命に生き抜いた2人の真実の物語は、観る者すべての心に深く刻まれる。

【STORY】

「あの日、俺たちは、この島に残された2人だけの軍隊だった。」

太平洋戦争末期、戦況が悪化の一途を辿る1945年。飛行場の占領を狙い、沖縄県伊江島に米軍が侵攻。激しい攻防戦の末に、島は壊滅的な状況に陥っていた。
宮崎から派兵された少尉・山下一雄(堤 真一)と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュン(山田裕貴)は、敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。仲間の死体は増え続け、圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することを決断する。戦闘経験が豊富で国家を背負う厳格な上官・山下と、島から出たことがなくどこか呑気な新兵・安慶名は、話が噛み合わないながらも、二人きりでじっと恐怖と飢えに耐え忍んでいた。
やがて戦争は日本の敗戦をもって終結するが、そのことを知る術もない二人の“孤独な戦争”は続いていく。極限の樹上生活の中で、彼らが必死に戦い続けたものとは──。

『木の上の軍隊』(2025年製作/124分/G/日本)
監督・脚本:平一紘
原作:「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案井上ひさし)
出演:堤真一、山田裕貴
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ