日時
7月25日(金)公開
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
7月25日(金)公開
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
映画には観る者に勇気や希望を与える力があるが、それとはまったく逆のネガティブな吸引力をみなぎらせ、おぞましい結末へと突き進む異端的な作品もある。俗に“胸糞映画”とも呼ばれるそれらの映画は近年、絶望的なバッドエンディングに打ちのめされた観客が、SNSにその衝撃体験を投稿し、密かな盛り上がりを見せるという現象が起こっている。ベルギーのフィーラ・バーテンス監督が放った長編デビュー作『MELT メルト』は、まさしくその系譜に連なるであろう新たなトラウマ映画である。
エヴァという13歳の少女を主人公にしたこの映画は、大人になったエヴァが忌まわしい過去を回想する形で物語が展開。ひとりの少女の日常を容赦なく破壊し、ほぼ永遠に人生を狂わせてしまうトラウマとは、いかなる惨劇によってもたらされたのか。上質なミステリー映画のように巧みな構成で真実を明かしていく本作は、2023年のサンダンス映画祭で最優秀演技賞(ワールド・シネマ・ドラマティック部門)に輝き、ベルギーのアカデミー賞たるマグリット賞で最優秀フランドル映画賞を受賞するなど、クオリティの⾼さにおいても絶賛を博した。
ブリュッセルでカメラマン助手の仕事をしているエヴァは、恋人も親しい友人もなく、両親とは長らく絶縁している孤独な女性。そんなエヴァのもとに⼀通のメッセージが届く。エヴァの少女時代に不慮の死を遂げた少年ヤンの追悼イベントが催されるというのだ。そのメッセージによって13歳の時に負ったトラウマを呼び覚まされたエヴァは、謎めいた大きな氷の塊を⾞に積み、故郷の田舎の村へと向かう。それは自らを苦しめてきた過去と対峙し、すべてを終わらせるための復讐計画の始まりだった……。
『MELT メルト』(2023 年/ベルギー、オランダ/オランダ語/111 分/シネスコ/5.1ch/PG12)
監督:フィーラ・バーテンス
出演:シャーロット・デ・ブリュイヌ、ローザ・マーチャント
原作:「Het Smelt」(2015)
日本語字幕:草刈かおり
提供:ニューセレクト、キングレコード
配給:アルバトロス・フィルム
後援:駐日ベルギー大使館、オランダ王国大使館