上映 MOVIES

SUB MENU

ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家 Il etait une fois Michel Legrand/Once Upon a Time Michel Legrand

9月19日(金)公開

日時

9月19日(金)公開

詳細 DETAIL

映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランの軌跡と、人生最後の公演の舞台裏を追ったドキュメンタリー。

『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』等の映画音楽で知られ、アカデミー賞®受賞3回、手掛けた映画は200本以上。唯一無二の音楽家ミシェル・ルグラン。その知られざる人生のすべて──

本作ではルグランの軌跡をたどるとともに、彼にとって人生最後の公演となった18年12月のフィルハーモニー・ド・パリでのコンサートの舞台裏に密着。晩年の姿を映し出すほか、スティングやクロード・ルルーシュら45名以上の音楽家や映画監督、ルグランの家族へのインタビューを交え、自他ともに一切の妥協を許さない厳格な姿勢、栄光の裏に隠された挫折と苦悩など、ルグランの知られざる素顔を余すことなく描き出す。
さらに、ルグランが携わった30作以上の映画の名場面や、16ミリカメラで撮影された若き日のルグランの映像など個人的アーカイブも多数収録。

数々の映画音楽で後世に影響を与え続けている、フランスを代表する音楽家ミシェル・ルグラン。2019年に亡くなるまでの75年間の音楽人生の中で、特にジャック・ドゥミ監督とのコンビで名作映画を数多く生み出し、マイルス・デイヴィス、シャルル・アズナヴール、バーブラ・ストライサンドなど伝説的なアーティストとも共演を重ねてきた。ジャン=リュック・ゴダールなどヌーヴェルヴァーグの監督たちから評価され、以後多くのフランス映画音楽を手掛ける。名声は海を越えハリウッドの映画音楽でも次々と成功を収め、『華麗なる賭け』(68)で第41回アカデミー歌曲賞、『思い出の夏』(71)では第44回アカデミー賞作曲賞を受賞し、計3度の受賞を誇る。『シェルブールの雨傘』(64)はセリフの代わりに全て音楽で物語を展開させるという画期的な手法で、第17回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。後にデイミアン・チャゼルが『ラ・ラ・ランド』(16)のモデルにしたことでも知られる。本作ではルグラン本人と関係者が映画を振り返る形で貴重な作曲の舞台裏が明らかに。練習において自他共に一切の妥協を許さない厳格な姿勢、数々の栄光に隠された挫折と苦悩など、これまで知ることのなかったルグランの姿も余すところなく描かれる。死の直前まで日本でのブルーノート東京公演に情熱を燃やすなど、長年にわたる親日家として知られ、日本映画『ベルサイユのばら』(79)の音楽を手掛け、自身が60年代に作曲した「ディ・グ・ディン・ディン」は日本のCMで現在も親しまれている。日本にゆかりの深い世界的音楽家の人生最後の舞台までを描く。ルグランの生き様は、私たちに心揺さぶる感動と生きる指針を与えてくれる。

『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』Il etait une fois Michel Legrand/Once Upon a Time Michel Legrand
(2024年/フランス/109分/カラー/5.1ch/1.85:1)

監督:デビッド・ヘルツォーク・デシテス
出演:ミシェル・ルグラン、アニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、カトリーヌ・ドヌーヴ
製作:マルティーヌ・ドゥ・クレルモン=トネール、ティエリー・ドゥ・クレルモン=トネール、デビッド・ヘルツォーク・デシテス
脚本:デビッド・ヘルツォーク・デシテス、ウィリー・デュハフオーグ
編集:マルゴッド・イシェール、バンサン・モルバン、デビッド・ヘルツォーク・デシテス
撮影:ニコラ・ボーシャン、リヤド・カイラット、スタン・オリンガー
音楽:デビッド・ヘルツォーク・デシテス、ミシェル・ルグラン
配給:アンプラグド