沖縄出身の俳優でフリーダイバーの福本幸子と、フリーダイビング世界チャンピオンのパートナー、ウィリアム・トゥルブリッジは海を愛し、第一子の海中出産を夢見たが条件が合わず断念。沖縄の自宅での水中出産に切り替えるが日本では法律にはさまざまな壁があることを知った2人は、最終的にはニュージーランドで理想の出産を迎えた。益々世界のお産事情に関心を持ち始めた幸子は、第二子の出産を前に日本からハワイ、タヒチ、クック諸島、アオテアロア(ニュージーランド)と、太平洋を横断する旅にを始め、伝統的社会における出産の慣習、地域コミュニティの支えの重要性、海洋環境保全との深いつながりを探る。そして各地の妊婦や助産師たちとの出会いを重ねる中で、生命の営みや家族関係、レジリエンス(困難を乗り越えて回復する力)、人と自然の相互関係について学んでいく。
監督は、福本幸子がニュージーランドで水中出産に臨む様子を追った2019年の短編ドキュメンタリー「Water Baby」が反響を呼んだキャサリン・マクレイ。
『パシフィック・マザー』Pacific Mother
(2023年/ニュージーランド・日本/89分/G)
監督:キャサリン・マクレイ
出演:福本幸子、キミ・ウェルナー、ラヴァ・レイ、イオアナ・ツリア
プロデューサー:小澤みぎわ、山口晋、カリン・ウィリアムズ
エグゼクティブプロデューサー:アレックス・リード
編集:ララ・ロールズ
音楽:PLAN9
ポストプロダクション:POW STUDIO
配給:アルファヴィル
オリジナル・テーマソング:「マイ・アナムア ~時を紡いで~」