日時
10月20日(月)18:40の回
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
10月20日(月)18:40の回
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
10.20月
18:40—20:12
【上映後トークショー】登壇者:配給団体Shkran(本作配給)
「Education 4 Gaza / ガザに教育を」は、ガザの子供達の教育と心のケアを行う現地プロジェクトです。
このプロジェクトは、『ガザ=ストロフ ーパレスチナの吟ー』の出演者であり現在もガザ南部で避難生活を送っている、パレスチナ人権センター(PCHR)のアブデルハリム・アブサムラさんが中心的に関わり、本作監督のサミール・アブダラ、ケリディン・マブルークがフランスでの支援キャンペーンに全面的に関わっています。
私たち配給団体Shkranは彼らの意思に連帯し、また、現時点で行える具体的なガザへの支援の一つとして協力できたらとの思いで、日本でも支援の呼びかけを行っています。
現地での活動は2024年5月に始まり、現在までに日本とフランス合わせて1500万円以上の支援金が集まり、現地での継続的な活動を支えています。イスラエルの爆撃により学校や大学などの教育機関が組織的に破壊されたガザから、「衣食住と同じように子供達には教育の機会が必要不可欠」というメッセージが届いています。現在4歳から15歳までの約1500人の子供達が避難キャンプの中のテントの学校に通い、1日一食の食事の提供も行われています。
「Education 4 Gaza / ガザに教育を」支援キャンペーンは、ガザの子供達の学びの場と、心の傷を回復するための場の運営を支える支援になります。
2023年10月以降、ガザで進行する苛烈なジェノサイドを目の前に「何かできないか」という思いを抱えている方は多いと思いますが、その思いを集めてガザに届けられたらと思います。上映後トークでは、現地の活動報告、ガザからのメッセージもお伝えする予定です。どうぞよろしくお願い致します。
🍉ご支援・詳細はこちらをご覧下さい🍉
↓↓↓
https://for-good.net/project/1002353
キャンペーン期間:10月23日(木)まで
メディア掲載
朝日新聞 「テントが教室がわり ガザの子どもたち支援を 日本から寄付呼びかけ」(2025/9/28)
中東ジャーナリスト・川上泰徳氏による「 Education 4 Gaza」と支援キャンペーンの取材記事
「私たちが上映活動を続ける理由ーガザの声を伝え、支援するためにやってきたことー」
登壇者: 配給団体Shkran(本作配給)
2023年10月中旬、イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃開始から10日後、監督のケリディン・マブルークからショートメッセージが届いた。「撮影から10年以上経ってもこの映画が今日的意義を持つとは思わなかった」と。
パレスチナの人々は常に西洋の視点から描かれ死亡者数という数に還元されてきたが、一人一人の顔を描き世界に伝えることがこの作品の第一の目的だったと振り返り、「パレスチナには世界の問題が凝縮されている」と強調する。
本作はガザの地で生きる人々の姿を丁寧に描きながら、同時にパレスチナ問題の背景にある西洋諸国による二重基準、構造的暴力について浮かび上がらせる。
多くの人々が、これは明らかにジェノサイドだ、と声を上げる悲惨な状況が続く中(2024年8月現在)、人々の姿と歴史を知ることから変わる可能性を問いかける。
マブルーク監督が「イスラエルによる攻撃は2023年10月7日のハマスの奇襲によって始まったわけではない。その証拠の1つがこの記録映画だ」と言うように、本作の歴史的証言の価値は一層高まっており、観た人に多くの気づき、考えるきっかけを与えてくれる作品である。
2008年12月末から2009年1月にかけてイスラエルによるガザの大規模侵攻が勃発。監督のサミール・アブダラとケリディン・マブルークは、停戦の翌日にパレスチナ人権センターの調査員と共にガザに入る。
爆撃で両親兄弟を失った子ども、目の前で家族を銃撃された男性、土地を奪われ逃げてきた人々…「顔を持つ」一人一人の証言が記録されるとともに、パレスチナを代表する詩人、マフムード・ダルウィーシュの詩が引用され、ガザの人々が生きてきた歴史と記憶が呼び起こされる。
監督:サミール・アブダラSamir Abdallah
映画監督、エジプト系フランス人。『フランスのイスラム −伝統と現代の間で−』(1990)、『境界の作家たち、パレスチナの旅』(2004)、『革命のカイロ』(2011-)他多数。1991年に「L’Yeux ouverts」を設立、クリティカルな視点で現代世界を描く映画作品の上映会を国内外で行うネットワークを組織する。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/samir-abdallah/
2023年10月以降のガザ攻撃で犠牲になった人々の「顔」をリアルタイムで世界に発信するプロジェクト「ガザ・フェイス」主要メンバー。
https://gazadesvisages.com/index.php/en/
監督:ケリディン・マブルークKhéridine Mabrouk
アートディレクター、映画監督、グラフィックデザイナー、イラストレーター、バンド・デシネ作家。アルジェリア系フランス人。アラブ文化、中央アジア文化の造詣が深く、2009年、2010年にはアートディレクターとしてパリ市のオリエンタリズムに関する展覧会を企画。監督作品として『美術 イスラムと西欧』(ブリティッシュ・カウンシル / 2011)、現代アラブ作家のドキュメンタリーシリーズを指揮制作(ブッカー賞 / 2012-2018)など。
同じく「ガザ・フェイス」主要メンバー。
作品・活動歴:https://www.cinemeteque.com/realisateur/kheridine-mabrouk/
「目の前で、無垢な子供が一人、殺されそうになっているならば、人々は必死で止めようとするだろう。傍観者は、最大限、非難されるはずである。
この当たり前のことが、何故、パレスチナとなると、まったく通じないのか? 街を丸ごと破壊し、市民を虐殺し続けるこの攻撃を黙許するほどの偽善が、罷り通っていいはずがない。
映画は、今日のガザ地区での惨劇を、高所から俯瞰するのではなく、パレスチナ人と同じ目の高さで記録し続ける。
もうたくさんだ。目を逸らすことなく、この現実を見るべきだ。」
平野啓一郎(小説家)
「「すべては2023年10月7日にはじまった」のでは断じてない。
その証拠が、この映画にある。ありすぎるほど、ある。ただ世界が「見なかった」だけだ。」
安田菜津紀 / メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト
「イスラエルによって繰り返されるガザ攻撃の〝原点〟を示すドキュメンタリー。
ガザの人々の一人一人の言葉に耳を傾けることで、私たちはこの悲惨な戦争に向き合うことができると気づかせてくれる映画です。」
川上泰徳 / 中東ジャーナリスト
「この映画はガザ攻撃の本質を映したドキュメンタリーであると同時に、全体が傷ついたパレスチナを謳った長編詩のようでもある。
パレスチナを代表するマフムード・ダルウィーシュの詩で始まり、詩の朗読が織り込まれ、そして地元の老人の即興詩で締め括られる。
それは民衆のなかに響いている文化的抵抗である。」
早尾貴紀 / 東京経済大学教授
『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)-』(2011年/フランス・パレスチナ合作/アラビア語/フランス語字幕/92分)
監督・撮影:サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク
日本語字幕:二口愛莉
配給:Shkran