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闇の中の魑魅魍魎

11月7日(金)~上映

©ディレクターズシステム

日時

11月7日(金)~上映

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

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詳細 DETAIL

若き麿赤兒の死に物狂いの怪演、
扇ひろ子、加賀まりこなど女優陣の圧倒的な迫力。
絵師・金蔵は如何にして”絵金”となったのか―!?

1966年に雑誌で特集されたことをきっかけに全国に知られることとなった幕末土佐の天才絵師“絵金”。歌舞伎や浄瑠璃の場面を絵画化した芝居絵屏風に描かれるその作風は、血まみれの凄惨さ、過激な性表現、そしてユーモアが混在した絵金にしか描けない唯一無味のものだ。本作では、絵金と名乗る前の20歳の金蔵が、様々な出来事を経て“絵金”になるまでの貴重な一時期を描いている。
監督はモダニストとして高く評価され、太陽族映画『狂った果実』ではヌーベルバーグに先駆け、トリュフォーらにも影響を与えた中平康。以降も、『牛乳屋フランキー』、『月曜日のユカ』等、次々と作品をヒットさせるが、日活との対立により解雇。1971年に自身のプロダクション、中平プロを立ち上げる。『闇の中の魑魅魍魎』はその第一回目の作品となる。
今までの軽妙で都会的に洗練された作風と一転、泥臭く、人間の真実を求め、残酷絵図を追いつづける金蔵の業をこれでもかというほどに描いた本作は、1971年のカンヌ映画祭に正式出品されるも、そのあまりの血みどろの描写が物議をかもした。
絵金を演じるのは、常軌を逸した死に物狂いの怪演で挑む若き日の麿赤児。その他、扇ひろ子、加賀まりこなど女優陣の圧倒的な存在感など見どころは尽きない。

【STORY】

絵師金蔵は20歳。長身でたくましい体躯だが、傲慢で不潔という不名誉な陰口を叩かれていた。とあることから江戸
に遊学した金蔵は3年ごしに高知に戻る。そこからが、“絵金”としての絵師金蔵の再スタートのはずであったが…。権力に抗った絵金が“自分のみを信じて”描き上げた絵はやがて多くの人々を魅了していく。絵金を演じた若き麿赤兒の全編を圧倒する魂の演技が胸を打つ。

『闇の中の魑魅魍魎』(1971年/カラー/シネマスコープ/110分/DCP)
製作・監督:中平康
原作:榎本滋民「血みどろの絵金」
出演:麿赤兒、扇ひろ子、加賀まりこ、稲野和子、佐々木愛、岡田英次、江守徹、土方巽、殿山泰司
配給:アダンソニア