日時
3月27日(金)公開
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
3月27日(金)公開
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
わずか1年のムーヴメントだったにも関わらず、その後のロック・シーンに大きな影響を与えた東京ロッカーズ。「インディーズ」「自主レーベル」「オール・スタンディング」「ロック・フェス・スタイル」これらはすべて彼らを中心としたムーブメントから生まれた言葉だ。そんな80年代のアンダーグラウンドな音楽シーンを当時の写真と共に生々しく記録した地引雄一の『ストリート・キングダム』は、まさに日本に「インディーズ」と呼ばれる音楽シーンが生まれる瞬間を描いた名著だ。地引はカメラマンとして東京ロッカーズに関わり、やがて彼らと社会をつなぐ窓口として重要な役割を担った。そんな「インディーの生き証人」が綴った、ロック・ファンにはバイブルのような本を原作に、実話を基にした青春音楽映画として映画化したのが『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』だ。



本作の監督を務めたのは、10年ぶりにメガホンをとる田口トモロヲ。東京ロッカーズに大きな影響を受け、80年代にはパンク・バンド、ばちかぶりのヴォーカルとして活動していた田口は、『ストリート・キングダム』を読んで映画化を熱望。以前から地引と交流があった田口は、地引に直談判して映画化の了解を得ると、約10年の月日をかけて映画を完成させた。脚本家としてタッグを組んだのは、田口の監督デビュー作『アイデン&ティティ』(03年)で脚本を担当して、田口と同じくロックを心から愛する宮藤官九郎。リザードをTOKAGE、フリクションを軋轢、S-KENをS-TORAとするなど、実際のバンド名や人名を微妙に変え、原作に描かれた実話をベースに宮藤ならではのオリジナルのドラマ要素も加えて脚本を執筆。東京ロッカーズの軌跡を追いながら、自分たちの理想の音楽を追い続ける若者たちの青春映画としても楽しめる物語に仕上げた。
主人公のユーイチを演じるのは、田口作品には欠かせない峯田和伸。一度は夢に挫折しながら、東京ロッカーズという光を見つけて変わっていくユーイチを熱演。同じくユーイチと物語を牽引するリザードのモモヨをモデルにしたモモを若葉竜也。そして、ゼルダの小嶋ちほをモデルにしたサチを吉岡里帆。フリクションのレックをモデルにしたDEEPを間宮祥太朗。S-KENをモデルにしたS-TORAを大森南朋。スターリンの遠藤ミチロウをモデルにした未知ヲを仲野太賀、じゃがたらの江戸アケミをモデルにしたヒロミを中村獅童が演じるなど、名だたる俳優陣が伝説的なミュージシャン役に挑戦しているのも注目したいところ。彼らは『アイデン&ティティ』の大ファンで、田口作品に出演することを熱望。そして、映画を通じて東京ロッカーズや当時インディーズ・バンドのことを知って、彼らの生き様や音楽に共感し、当時の映像や作品に触れて役にのめり込んでいった。




1978年、偶然ラジオから流れたセックス・ピストルズに衝き動かされたカメラマンのユーイチは、小さなロックミニコミ雑誌「ロッキンドール」に出会い、とあるライブハウスへと足を運ぶ。そこで出会ったボーカルのモモ率いるバンド「TOKAGE」のライブに衝撃を受け、無我夢中でシャッターを押した。そこは音楽もバンドも観客たちも何にも縛られない生のエネルギーに溢れた異空間だった。カメラマンとしてライブの撮影を依頼されたユーイチはモモたちと交流を重ねる。やがて彼らの音楽は瞬く間に若者たちを熱狂させ、そのムーブメントは“東京ロッカーズ”と呼ばれ、日本のロックを塗り替えていく。世界を変えたのは、才能だけじゃない。音に賭けた、名もなき若者たちの衝動だった。





『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』(2026年/日本/130分/カラー/ビスタ/5.1ch)
監督:田口トモロヲ
脚本:宮藤官九郎
音楽:大友良英
出演:峯田和伸、若葉⻯也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗、中島セナ、大森南朋、中村獅童
配給:ハピネットファントム・スタジオ