日時
4月24日(金)公開
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
4月24日(金)公開
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
2005年、その過激な衝動と危うさが強烈なインパクトを与えた映画『スクラップ・ヘブン』。「この世の中、想像力が足りねえんだよ」という叫びが、21年ぶりに再度スクリーンで響き渡る──。
邦画実写映画初の快挙となる興収204億円を突破した映画『国宝』を監督し、第49回日本アカデミー賞では最優秀監督賞を受賞した李相日のメジャーデビュー2作目が本作だ。李相日によるオリジナル脚本でもあり、まさに原点といえる作品である。そして、加瀬亮×オダギリジョー×栗山千明という豪華共演陣とタッグを組み、3人のキャラクターの魅力を存分に引きだしている。当時「このとき、このメンバーでしか出来なかった」とストレートな思いを本作にこめた。劇中に描かれる「日常の鬱屈」「自身の存在意義への問い」は色褪せない普遍的なテーマとして現代に鋭く問いかける。監督の社会への鋭い眼差しと詩的な感性が早くも際立っている作品だ。

2005年公開当時、「いまこの瞬間の熱」を封じ込めた奇跡のキャスティングは、2026年のリバイバル上映で新鮮な魅力をみせる。
加瀬亮は、繊細さと暴力性を同居させる演技が光り、そのグラデーションにふと足元をすくわれるような感覚を引き起こす。
オダギリジョーは、テツの飄々とした軽さでその場を支配し、次の瞬間核心を突く、そんな動きに目が離せなくなる“カリスマ性”を見事に体現している。
そして栗山千明は、クールネスと危うさのバランスで、サキというキャラクターの孤独と爆発性をいまなお鮮烈に焼き付ける。
旬の“新世代”だった彼らが20年の時を経た今、『スクラップ・ヘブン』の怒りやユーモア、そして「想像力」という言葉を、当時以上に現実へ接続させる。
エンディング・テーマの「蜃気楼」は、シーンに鮮烈な足跡を残した“伝説のバンド”フジファブリックによって本作のために書き下ろされた曲である。揺らめくような旋律と、どこか遠くを見つめるような歌声が、登場人物たちの不安定な心の行方と響き合い、映画全体に独特の余韻を残す。李相日の「エンディングテーマもひっくるめて1本の映画にしたかった」という思いがまさに表された、エンドロールを観ながら映画の世界観に浸り続けることができる一曲だ。オリジナルメンバーの志村正彦は、当時の李監督との対談にて「映画の登場人物が歌っている感じにしたいなと思った」と制作秘話を明かしている。

“正義の味方”を夢見て警察官になったシンゴ(加瀬亮)は、無機質なオフィスでのデスクワークにうんざりする日々。ある日、シンゴはバスジャックに遭遇する。乗り合わせていたのは、テツ(オダギリジョー)とサングラスをかけた女、サキ(栗山千明)。テツの言葉をきっかけに、社会に絶望した人々の願いを叶える“復讐代行”というゲームをはじめるテツとシンゴ。それは一見、鬱屈を解放するためのささやかな反抗だった。しかし、その行為は次第に現実を侵食し、彼ら自身が社会の闇へと呑み込まれていく。

『スクラップ・ヘブン』(2005年/DCP/カラー/1:1.85/5.1ch/117分)
監督・脚本:李相日
出演:加瀬亮、オダギリジョー、栗山千明、光石研、森下能幸、田中哲司、鈴木砂羽、団時朗、山田辰夫、柄本明
エンディング・テーマ:フジファブリック 「蜃気楼」(東芝EMI)
配給・宣伝:アップリンク