
「Filmarks 90’s」第16弾となる『ビッグ・リボウスキ』は、『ファーゴ』でアカデミー賞®脚本賞を受賞した鬼才コンビ、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督・脚本、オフビートなタッチで描かれる不条理コメディの傑作として今なおカルト的な人気を誇る。
1991年のロサンゼルスを舞台に、同姓同名の富豪と間違えられたことから奇妙な誘拐騒動に巻き込まれていく中年男 “デュード” の顛末を描く。その日暮らしの気ままな生活を送る無職の中年男、”デュード”ことジェフ・リボウスキ。ある晩、突如押しかけてきたチンピラ2人組に「女房の借金を返せ」と脅されるが、デュードは独身でまったく身に覚えがない。やがてそれが同姓同名の大富豪と間違えられていたためだと判明する。腹の虫が収まらないデュードは、ボウリング仲間のウォルターに「慰謝料を請求しろ」とそそのかされ大富豪リボウスキの邸宅に乗り込むが、あっさりと門前払い。数日後、富豪の妻バニーが誘拐され、デュードは思いがけず身代金の受け渡し役を依頼される──。

次々と現れる風変わりでクセのある登場人物たちと、予期せぬ方向へ転がっていく騒動の数々。奇妙な出来事が重なって物語がゆるやかに逸脱していくストーリーは、コーエン兄弟の真骨頂。どこか間の抜けた不条理な犯罪劇が人間の滑稽さを浮かび上がらせる、ユーモアに満ち溢れた傑作だ。
主演は “デュード” ことジェフ・リボウスキを飄々と演じたジェフ・ブリッジス。共演にはベトナム戦争にこだわる短気な悪友ウォルター役のジョン・グッドマンをはじめ、スティーヴ・ブシェミ、デヴィッド・ハドルストン、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマンといった個性派キャストが集結。コーエン兄弟作品ならではの、クセの強いキャラクターたちが織りなす珍妙で可笑しな人間模様が強烈な印象を残す。
この機会に90年代のカルト的な人気を誇る傑作コメディを、ぜひ劇場のスクリーンでご覧ください!


いまだ70年代のヒッピー生活を引きずる中年独身男・デュードは、ある晩、女房の借金を返せとチンピラに襲われる。どうやらチンピラは同姓同名の大富豪と間違えたようだ。怒りが収まらないデュードは仲間と共に大富豪の元に押し掛けるのだが…。




『ビッグ・リボウスキ』(1998年/アメリカ/117分/G)
監督:ジョエル・コーエン
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演:ジェフ・ブリッジス、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェミ、デヴィッド・ハドルストン、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ピーター・ストーメア、ジョン・タトゥーロ、サム・エリオット
配給:Filmarks