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バカンスは始まったばかり

6月19日(金)公開

©ENBU ゼミナール

日時

6月19日(金)公開

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

『違う惑星の変な恋人』『代々木ジョニーの憂鬱な放課後』木村聡志監督最新作!

誰が誰に不意打ちのキスをするのか、
どの席に誰が座るのか──。

品川ナンバーのミニクーパーで、とある海辺の町にやってきた三人。彼らの目の前に広がるのは、どこか陰りのあるブルーグレーの海。暑さ本番の太陽がぎらつく日にはまだ少し遠い、淡い色彩に覆われた夏の始まりの出来事──。
監督・脚本は木村聡志。この特異なシネアストが編み出す人間喜劇は常に進化していく。2018年のデビュー作『恋愛依存症の女』から始まり、いつしかKCU(キムラ・シネマティック・ユニバース)と呼ばれるようになった奇妙な連作群。今回は初のバカンス映画だ。ジャック・ロジエやエリック・ロメール、ギヨーム・ブラックといった代表作家が挙げられる、仏映画の定番ジャンル。通例は“屁理屈9割”と“名言(のようなもの)1割”で組成されるKCUの会話劇だが、本作は意外にもたくさんの詩篇が劇を埋める。“詩”といえば、ホン・サンスの映画が好んでよく出すモチーフでもある。
主な舞台となるのは、青年・太宰(足立英)の別荘だ。そこに恋人の詩菜(新帆ゆき)と、友人の優香(芋生悠)が訪れる。夫と離婚したばかりの優香だが、実はかつて太宰と付き合っていた。そんな三人を迎えるのが、地元で暮らす詩人の天馬(山口雄大)。やがて彼が営む“詩の教室”に通う教え子たちも絡んできて──。
木村聡志の映画は〈カップルズ形式〉を軸とした構造を取る。2人ずつフレームインする“1:1”の場面が多く、様々な組み合わせの連鎖で劇が展開していく。「好き」という感情が各々のフォーメーションを決め、すれ違いながら関係性を動かしていく。誰が誰に不意打ちのキスをするのか、どの席に誰が座るのか──。今回の椅子取りゲームのような恋愛模様の実況中継は『違う惑星の変な恋人』を彷彿させ、“詩の教室”の織り成す「部活」感は『代々木ジョニーの憂鬱な放課後』のスカッシュ部とも重なる。
いつも通りノリはユルいが、やはりアンサンブルは端正で完璧。木村聡志は素知らぬ顔で、またしても洗練された傑作を届けてくれた。きっと日本の夏は今年も酷暑だろう。でもこの映画は季節外れの涼し気な潮風をそっと運んでくれる。

【STORY】

こんなはずじゃなかった──。
れたれたの夏物語

夏の始まり。3年連れ添った春樹(五十嵐諒)と離婚したばかりの優香(芋生悠)は親友の詩菜(新帆ゆき)とその恋人の太宰(足立英)と共に、とある海辺の町へとバカンスに訪れた。そこで、かつて恋仲にあった太宰と久しぶりに再会した優香は徐々に太宰への想いが再燃していく。一方、詩菜は海辺の町で暮らす詩人の天馬(山口雄大)に惹かれていて…。

『バカンスは始まったばかり』(2026年/カラー/ヨーロピアンビスタ/ステレオ/85分)
監督・脚本・編集:木村聡志
出演:芋生悠、足立英、新帆ゆき、山口雄大、五十嵐諒、白石優愛、戸塚有輝、Q本かよ、古堅元貴、烏森まど、村田凪
製作・配給・宣伝:ENBUゼミナール