©2025 LEFT-HANDED GIRL FILM PRODUCTION COMPANY LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.
日時
8月14日(金)公開
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
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8月14日(金)公開
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
第77回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝き、米・アカデミー賞作品賞など4部門を受賞した『ANORA アノーラ』(24)でインディーズ映画界を熱狂させ、時代の寵児となったショーン・ベイカー。その彼と大学生時代に出会い、『テイクアウ卜』(04) で共同監督デピュー、以降はプロデューサーとして『タンジェリン』(15)、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)、『レッド・ロケット』(21)などで彼を支えてきたのが、本作で満を持して単独監督デビューを飾った台湾出身のツォウ・シーチンだ。
ベイカーの名が広く知られるようになった『タンジェリン』 では、当初は懐疑的だった彼にiPhoneでの撮影を強く勧めたのも、ツォウ・シーチンその人。 本作でも台北に実在する「通化街夜市(臨江街夜市)」 のシーンで街の奥の奥まで自在に入り込めるiPhoneを選択・駆使して撮影。居合わせた人々の注目を集めることなく、ありのままの街の姿——主人公・5歳のイージンの視点から映し出される色あざやかな夜市、そこに集う人々の息づかいや温度感をそのまま掬い取り、その空気をリアルに体現させる。
ツォウ監督自身も“元左利き”で幼き日に祖父から「左手は“悪鹿の手”だから使ってはいけない」と言われたという、実体験と記憶に端を発した本作は、実は『テイクアウ卜』以前より構想されていた。
20年以上も温め続けられてきた物語が、ツォウ監督のルーツである台北に立ち戻って撮影され、ついに生まれ落ちたことになる。台北で暮らす多世代にわたる家族それぞれが胸に秘める“罪”を浮き彫りにする本作は、ア力デミー賞®国際長編映画賞の台湾代表に選出され、同賞の最終候補15作品にリストイン。ツォウ監督は台湾人女性監督初の快挙を成し遂げた。ちなみにベイカーは本作で製作・共同脚本・編集として参加。これまでのお返しとばかりに全面協力している.
賑やかで活気あふれる台北の夜市で、シングル・マザーと2人の娘が、生活を立て直そうと麺屋台を始めるが……。10年以上も前に借金を残して失踪した元夫に今も振り回される母・シューフェン、 将来への不安と焦燥から怒りを膨らませる姉・イーアン、祖父から利き手を“悪魔の手”とそしられ、 左手に罪悪感を抱く5歳のイージン。祖父が忌み嫌うイージンの悪麿の手が動き出したとき、図らずも祖父母や叔父叔母家族をも巻き込んで、それぞれが隠し持つ罪をあぷり出していく。
厳しい生活の中においても社会の片隅で懸命に生きる母娘の姿を、幼いイージンの視線を中心に据えてスリリングに活写した本作は、人間の清濁を飲み込んだリアルでパワフルな家族ドラマとして心に迫り、思いもよらないサプライズと感動を観る者にもたらす。
イージンのそのつぷらな瞳には、大人たちの身勝手な事情がどのように映るのか、その小さくて柔らかな手が素ぎ止めるものとは——。やがて最後に訪れる、予測を超えた“どんでん返し”とは果たして——。
古いしきたりや家父長制、世代における価値観のギャップ、ジェンダーという枠組み……。 パーソナルな物語に現代の文化的・社会的背景が濃密に織り交ぜられ、今を生きる人々の切実な想いがあふれ出す本作。“左利き”をモチーフとした制約は、女性の振る舞いや生き方の“暗黙のルール”とも捉えられ、「他者と違っていてもよいことを特に女性に伝えたかった」とツォウ監督は語る。
どんな困難にあっても互いを思いやり、ぷつかり合いながらも愛する家族を守り抜二うとする多世代にわたる女性たちの姿は、時に涙が落ちるほど感動的で、時にユ一モラスなほどたくましい。誰しもに通ずる生きづらさをいかに乗り越え、いかに自分らしくいられるか。ツォウ監督は観る者すぺてを肯定する、温かみのある作品に昇華させることに成功した。
台北、夜市・麺屋台。5歳のイージン(ニーナ・イエ)は、借金を背負ったシングル・マザーのシューフェン(ジャネル・ツァイ)とハイティーンの姉イーアン(マー・シーユエン)と共に生活を立て直すべく田舎町から舞い戻る。ある日、昔気質の祖父に利き手である左手を“悪魔の手”とそしられ、罪悪感を抱きはじめたイージン。その悪魔の手は図らずも、家族それぞれがひた隠しにする《罪》をあぶり出していく——。

『左利きの少女』(2025年/108分/アメリカ、イギリス、フランス、台湾/中国語/5.1ch)
監督:ツォウ・シーチン
脚本:ツォウ・シーチン、ショーン・ベイカー
製作・編集:ショーン・ベイカー
出演:ニーナ・イエ、マー・シーユエン、ジャネル・ツァイ
配給:スターキャット