世代をこえて愛される彼が、音楽と「夢を抱くことの尊さ」を通じてのこしたメッセージ。
「媚びない」「好きを貫く」その純然たる歌声は、現代を生きる人々に明日への勇気をあたえる「無敵のエール」となるだろう。

ロック・バンドRCサクセションのフロントマン。「トランジスタ・ラジオ」「雨あがりの夜空に」などヒット曲多数。「愛と平和」の象徴として語られることもあった。ドラマやCMにも出演し、広く一般大衆にまで名前が知られるいっぽうで、コアなロック・ファンやミュージシャンから愛されつづけ、「KING OF ROCK」と呼ばれた男。それが忌野清志郎だ。
本作は、いろんな顔を持つ忌野清志郎の姿を、圧倒的なライブシーンから貴重な映像、関係者の証言、そして次世代へと受け継がれる意志と共に綴るドキュメンタリー作品である。とくに渋谷でのゲリラライヴや1990年のRCサクセションの日本武道館公演、『BEAT POPS』のレコーディングの様子など、いままでほとんど世の中に出ていなかった貴重な映像も収録。
忌野清志郎の魅力が満載の作品がここに完成した。

本作には、高校時代から友人だった三浦友和をはじめ、RCサクションを聴いて衝撃を受けた竹中直人、ライブハウス時代からの盟友・泉谷しげる、ソロ時代のバンマス三宅伸治、RCサクセション時代から演奏を支えた梅津和時。ほかにも作家の角田光代、ジャーナリストの金平茂紀など、各界から忌野清志郎と交流があった著名人が登場し、忌野清志郎について語っている。
また、忌野清志郎がテレビ番組に出演した際の貴重なインタビュー映像も収録。ロッキング・オン代表(当時)の渋谷陽一との本音でやりとりする場面など、珍しい映像も。高校時代やライブハウスの出来事から、平和を大切にする気持ちまで、あらゆる角度から人となりや音楽性、考え方や生き方を探っていく。
出演者の証言を通して忌野清志郎をより深く知ることになるだろう。


忌野清志郎の歌はいまでもライブハウスやコンサート会場などで聴くことができる。いろんなアーティストがカバーしているからだ。
本作では、「語り継ぐ」のと同時に、「歌い継ぐ」「創り継ぐ」ということにも重点を置いた。2025年8月31日に行われた「忌野清志郎55th & SWEET LOVE SHOWER 30th presents SWEET LOVER SOULS」がそれだ。
Rei 、ジェットセイヤ(go!go!vanillas)、梅津和時を中心に、Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)、アイナ・ジ・エンドらをヴォーカルとして迎えたステージの模様は、忌野清志郎の歌がいまも歌い継がれることを象徴したシーンだ。
同じように忌野清志郎の長女で消しゴムハンコ作家の百世とのコラボレーションも見どころのひとつだ。父から娘へという意味合いを超え、ひとりの優れたクリエイター・百世が創り出した作品と、忌野清志郎が創り出した作品がひとつとなり、新しいクリエイティブが生まれる醍醐味をスクリーンを通して体感できる。
「歌い継ぐ/創り継ぐ」は、この映画のもうひとつのハイライトになっている。



1968年高校在学中にRCサクセションを結成し、1970年に「宝くじは買わない」でメジャーデビューを果たす。RCサクセションを筆頭に、THE TIMERS、忌野清志郎 & 2・3’S、忌野清志郎 Little Screaming Revue、ラフィータフィーなどのバンドで活動。「雨あがりの夜空に」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など多種多様なヒット曲で日本語でのロックを確立し、武道館や日比谷野音でのライブパフォーマンスでも数々の伝説を誕生させた。RC活動休止後も、ソロ活動の他、映画・ドラマ出演や絵本の執筆、サイクリストなど多岐に渡る活躍を続けた。闘病後の2008年2月『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』では、当時の日本武道館最多動員数を記録。2025年にデビュー55周年を迎えた。

『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』(2026年/日本/カラー/ビスタ/Digital/5.1ch/124分)
監督:相原裕美
出演:忌野清志郎、三浦友和、竹中直人、三宅伸治、泉谷しげる、梅津和時、角田光代、金平茂紀、百世
SWEET LOVER SOULS:Rei、ジェットセイヤ(go!go!vanillas)、休日課長(ゲスの極み乙女、DADARAY、ichikoro、礼賛)、渡 和久(風味堂)、梅津和時、Deu(PEOPLE1)、Ito(PEOPLE1)、Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)、アイナ・ジ・エンド、jo0ji、茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)、東京スカパラダイスオーケストラHorn Section
配給:東映ビデオ