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いのち見つめて~高次脳機能障害と現代社会~

上映中~4月28日(木)

©2021 いのち見つめてパートナーズ

日時

上映中~4月28日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
▶オンライン販売一部再開のお知らせ

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詳細 DETAIL

上映後トークショー開催

日程:
4月16日(土)12:00の回上映後
4月17日(日)12:00の回上映後

登壇者:
渡邊修 先生
東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科教授(診療部長)

※登壇者は予告なく急遽変更となる場合がありますので、ご了承ください


それは三池CO問題でもあった—

現代社会を問い“いのち”を見つめる

能率・効率優先、生産性向上といった物質文明の充足を追い求めて走り続けたどり着いた現代社会。その分岐点となった、1963年11月の三井三池三川鉱における炭じん大爆発と三池闘争から、「高次脳機能障害」へと通底する社会のあり方を問い、“いのち”を見つめなおしたい─。
映画では、高次脳機能障害を持ちながら社会復帰に奮闘する人々、炭じん爆発事故後、日常・社会生活復帰を目指した労働者に寄り添いつつ、リハビリを担当した大牟田労災病院(現大牟田吉野病院)の過去と現在の様子を紹介。そして20年以上にわたり高次脳機能障害問題に取り組んできた山口研一郎医師が、その症状について語っています。

互いの連帯感(親近感)が薄れ、競争を強いられる現代の社会(職場)においては、「高次脳機能障害」の人たちが置かれている立場、状況が、一般の人々の現状を映し出しているのです。

―山口研一郎(本作医学監修・やまぐちクリニック医師)

●高次脳機能障害とは
私たちの周りには危険があふれています。交通事故や仕事中の労働災害、通勤・通学途中、いたるところに潜んでいます。また、脳出血や脳梗塞、心臓発作による一時的心停止によって脳にダメージが生じることもあります。いついかなる時、私たちが遭遇しても不思議ではありません。
幸い命は助かっても、後遺症に悩まされることもあります。その一つが、近年話題になっている「高次脳機能障害」です。物覚えが悪くなった、仕事でミスが目立つ、イライラして家族や同僚にあたってしまうなど、以前とは違ってしまった状態に戸惑います。その上、新しい自分を周りが理解してくれないどころか、かえって遠ざかってしまう、職場を追い出されてしまうことも少なくありません。そのような自らを受け入れられず自信を喪失したり、原因をつくった相手(会社)への恨みから人間不信に陥ることもあります。

●三池炭鉱炭じん爆発事故
現在社会がもたらした「文明病」ともいうべき精神症状を、私たちは半世紀ほど前、歴史的大災害において経験しています。それが1963年11月の三井三池三川鉱における炭じん大爆発でした。458名が亡くなり、839名の炭鉱労働者が一酸化炭素(CO)中毒によって低酸素脳症に陥り、「高次脳機能障害」が生じたのでした。その後の本人・家族の奮闘や生活、そして爆発の原因であった三井資本の人員合理化に対する責任追及や国の法制化(「CO特別立法」)への闘いは、筆舌に尽くしがたいほど過酷なものでした。

『いのち見つめて~高次脳機能障害と現代社会~』(2022年/日本)
監督:港健二郎
撮影・編集:木戸直道、港健二郎
MA:原田圭輔
語り:布花原誠一
音楽・ナビゲーター:岡本美沙
プロデューサー:野口隆、北村好弘 
挿入曲:「海の記憶」(作曲:Arr・Daw・Piano/岡本美沙、Bass&Groove/内村キンヤ)「Palabras del mar」(作曲:Arr・Daw・Piano/岡本美沙、Violin/外薗美穂、Gustavo/Eiriz)「Stream」(作曲:Arr・Daw・Piano/岡本美沙、Bass&Groove/内村キンヤ)
テーマ曲:「夢唄」(作曲:Arr・Daw・Piano/岡本美沙、白井いさお)、口笛CD『present』より「Amazing Grace」
企画・製作:『いのち見つめて』製作委員会
配給:パンドラ
後援:NPO日本高次脳機能障害友の会