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クラム CRUMB

上映中~3月31日(木)上映

©1994 Crumb PartnersⅠALL RIGHTS RESERVED

日時

上映中~3月31日(木)上映

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
▶オンライン販売一部再開のお知らせ

詳細 DETAIL

\入場者プレゼント決定/

3月25日(金)~本作ご鑑賞のお客様にステッカーをプレゼント!

※数量限定、お一人様一枚、なくなり次第終了となります


もっとも暗く輝くアメリカン・ポップカルチャーの星
ロバート・クラムのWEIRDな半生記

僕を突き抜けて紙の上に出たがっているんだ——
強烈なトラウマを抱え、破壊的風刺を描き続ける漫画家
ロバート・クラムと家族の赤裸々なドキュメント

ロバート・クラムはアメリカのアンダーグラウンド・コミックを代表する漫画家、イラストレーターである。カウンターカルチャーを象徴するキャラクター「フリッツ・ザ・キャット」「ミスター・ナチュラル」を生みだし、またジャニス・ジョプリンのアルバム「チープ・スリル」のジャケットを手掛けるなど、60年代後半のアメリカにあって⼀躍脚光を浴びる存在となった。本作は、過激で辛辣、ときに性的なオブセッションをあらわにしたコミックを描き続けたクラムにカメラを向けたドキュメンタリーである。戦前のブルースへの偏愛、ともに精神を病んでいる兄チャールズ・弟マクソンからの影響、LSDの使用、女性に対する過度な恐怖心と特異な性的嗜好など、そのコミックに劣らず異例ずくめの人物像と彼を生み出した家庭環境、自由の国アメリカのダークサイドが映し出される。

監督は、クラムとともにストリングス・バンド「チープ・スーツ・セレネーダーズ」で活動し、のちにアメリカの人気コミック作家ダニエル・クロウズ原作の『ゴーストワールド』(2001)を撮ったテリー・ツワイゴフ。1995年にはサンダンス映画祭グランプリ(ドキュメンタリー部門)、全米監督協会賞等数々の映画賞を受賞。また、アメリカの映画批評サイト〈ロッテントマト〉では95%、オンラインデータベース〈IMDb〉でもスコア8.0 と高い評価を得ている。 日本では1996年以来、約25年ぶりの公開となる。

本作『クラム』にある正気と狂気を行き来する滑稽な淀みは、善と悪が瞬時に色分けされる世界を生きる私たちに、別の地平を示唆してくれるに違いない。

ロバート・クラム Robert Crumb
1943年フィラデルフィア⽣まれ。幼少期から兄の影響で漫画を描き始める。20代でサンフランシスコに移り、アンダーグラウンド・コミックの先駆「ZAP」の創刊に加わる。街角(ヘイト・ストリート)で手売りするその雑誌が編集者の目にとまり本格的な漫画家としての活動をスタート。「フリッツ・ザ・キャット」、「ミスター・ナチュラル」、「Keep On Truckin’」などでカウンターカルチャーを象徴する存在となり、その後もアメリカ社会や自分自身をモチーフにした膨大なコミックを発表し続ける。80年代に入ると、彼の描く原画・イラストが美術オークションで取引されるなど、「アート」としての評価も高まることとなった。 また、戦前のカントリー・ブルース、ジャズを中⼼としたSP盤(78回転)レコードのコレクターとしても有名で、自らも戦前スタイルのストリングス・バンド「チープ・スーツ・セレネーダーズ」を組み、何枚かのレコードを発表している。 本作の撮影後、妻アリーン、娘ソフィーとともに南フランスに移住、現在も5千枚のレコードに囲まれ彼の地で暮らす。

『クラム』(1994年/アメリカ/カラー/ヨーロピアン・ビスタ(1.66:1)/モノラル/120分/原題:CRUMB)
監督:テリー・ツワイゴフ
出演:ロバート・クラム、チャールズ・クラム、マクソン・クラム
プロデューサー:リン・オドネル
共同プロデューサー:ニール・ハルフォン
エグゼクティブ・プロデューサー:ローレンス・ウィルキンソン、アルバート・バーガー、リアンヌ・ハルフォン
撮影:マリーズ・アルベルティ
録音:スコット・ブラインデル
編集:ヴィクター・リヴィングストン
音楽:デイヴィッド・ボーディングハウス
配給:コピアポア・フィルム