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ペリリュー -楽園のゲルニカ-

12月5日(金)公開

©武田一義・白泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会

日時

12月5日(金)公開

料金

一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000

詳細 DETAIL

君の生きた証を伝えたい──

壮絶な世界で紡がれる戦火の友情物語が誕生
戦争マンガの新たなる金字塔が、劇場アニメーションとしてついに映画化!

白泉社ヤングアニマル誌で連載され、かわいらしいタッチでありながら戦争が日常であるという狂気を圧倒的なリアリティで描き、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』。
ちばてつや、花沢健吾、重松清、有川ひろ、原泰久、里中満智子、三浦建太郎、奥浩哉、吉田裕など、各界クリエーターから絶賛コメントが寄せられた戦争マンガの新たなる金字塔が劇場アニメーションとしてついに映画化!

死んでいった仲間の勇姿を手紙に書く“功績係”と、頼れる上等兵。彼らが本当に見た世界とは?
──お母さん、僕は明日、死ぬかもしれません。でも、やっぱり、生きて帰りたいです──

太平洋戦争末期のペリリュー島、漫画家志望の兵士・田丸が任命されたのは亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」だった。同期ながら頼れる上等兵・吉敷とともに戦った南国の美しい楽園は、襲いかかる米軍の精鋭4万人と、極力無意味な玉砕を禁じられ、徹底持久を命じられた日本軍1万人によって狂気の戦場と化していた。“戦争”が“日常”にあった時代、若者たちが極限世界で壮絶に戦い、懸命に生きた、史実に基づく戦火の友情物語。

忘れられた激戦、「ペリリュー島の戦い」とは

太平洋戦争末期の昭和19年9月15日から約2か月半繰り広げられたパラオ・ペリリュー島での戦い。日本軍にとって玉砕を禁じられ持久戦で時間稼ぎをする方針転換がなされた最初の戦いとなり、その方針は硫黄島へも引き継がれた。日本軍1万人中最後まで生き残った兵士はわずか34人。米軍も1600人以上が死亡したとされる。守備の中核を担った水戸第二連隊はその9割がペリリュー島で亡くなっている。その犠牲の多さと過酷さに対してほとんど語られることのない「忘れられた戦い」となり、2025年現在でも千を超える日本兵の遺骨が収容されず島に眠っている。

【STORY】

仲間の最期を「勇姿」として手紙に書き記す功績係──彼が本当に見たものとは?

太平洋戦争末期の昭和19年、南国の美しい島・ペリリュー島。そこに、21歳の日本兵士・田丸はいた。漫画家志望の田丸は、その才を買われ、特別な任務を命じられる。それは亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」という仕事だった。
9月15日、米軍におけるペリリュー島攻撃が始まる。襲いかかるのは4万人以上の米軍の精鋭たち。対する日本軍は1万人。繰り返される砲爆撃に鳴りやまない銃声、脳裏にこびりついて離れない兵士たちの悲痛な叫び。隣にいた仲間が一瞬で亡くなり、いつ死ぬかわからない極限状況の中で耐えがたい飢えや渇き、伝染病にも襲われる。日本軍は次第に追い詰められ、玉砕すらも禁じられ、苦し紛れの時間稼ぎで満身創痍のまま持久戦を強いられてゆく――。
田丸は仲間の死を、時に嘘を交えて美談に仕立てる。正しいこと、それが何か分からないまま…。そんな彼の支えとなったのは、同期ながら頼れる上等兵・吉敷だった。2人は共に励ましあい、苦悩を分かち合いながら、特別な絆を育んでいく。
一人一人それぞれに生活があり、家族がいた。誰一人、死にたくなどなかった。ただ、愛する者たちの元へ帰りたかった。最後まで生き残った日本兵はわずか34人。過酷で残酷な世界でなんとか懸命に生きようとした田丸と吉敷。若き兵士2人が狂気の戦場で見たものとは――。

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(2025年/日本)
監督:久慈悟郎
出演:板垣李光人、中村倫也
原作:武田一義「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
配給:東映