10.09水
19:45—20:30
10.10木
17:20—18:05
【上映後舞台挨拶】登壇者:吉岡睦雄
10.11金
19:20—20:05
10.12土
17:50—18:35
10.14月
21:15—22:00
10.15火
17:50—18:35
10.16水
21:20—22:05
10.17木
19:15—20:00
上映後舞台挨拶開催
10月10日(木)17:10の回上映後
登壇者:吉岡睦雄(本作出演)
※敬称略 ※登壇者は予定変更となる場合がございます。ご了承ください。
2024年は、『蛇の道』『Cloud クラウド』と黒沢清監督作品の劇場公開が相次ぐ年となったが、実はもうひとつの新作が存在する。それがこの『Chime』だ。
本作はDVTプラットフォーム・Roadstead オリジナル作品第一弾として「自由に作品を制作してほしい」というオーダーから作られた黒沢清監督の中編作品となる。
『Chime』は、黒沢清監督の考える「映画の中の三大怖いもの」を詰め込んだ作品だ。
1, 幽霊の恐怖
2, 自分が人を殺してしまうのでは、法律を犯すのでは、犯人になってしまうのではという恐怖
3, 警察に逮捕されること、秩序の側が迫ってくるという恐怖
この3つを全て実現させることがこの物語の出発点だったという。世界との違和を映し出す撮影や音楽、そして光の演出により観客は更なる恐怖の世界へと誘われる。
本作は、今年の第 74 回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に出品され、上映の際には拍手喝采を浴び話題を呼んだ。国内外で熱狂的なファンを持つ黒沢清監督は、世界的に注目されるきっかけとなった『CURE キュア』(97)をはじめ、『回路』(01)、『ドッペルゲンガー』(03)などオリジナルのサスペンス・ホラーを数々送り出してきた。本作は、黒沢監督の初期作品である『蛇の道』(98)『蜘蛛の瞳』(98)『カリスマ』(99)を彷彿とさせる、現代の‟いびつ“が全編を貫く、極めて純度の高い“黒沢清の描く恐怖”が詰まった作品となる。
主演は吉岡睦雄。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた吉岡が、ひときわ異彩を放つ存在感で、主人公・松岡卓司を演じる他、田畑智子、渡辺いっけいら実力派俳優が緊張感溢れる演技を披露し、唯一無二の奇妙な世界が演出されている。
料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。
事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。
しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。
田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は──。
松岡の身にいったい何が起きたのか。
料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった……。
『Chime』(2024年/45分/日本)
監督・脚本:黒沢清
出演:吉岡睦雄、小日向星一、天野はな、安井順平、関幸治、ぎぃ子、川添野愛、石毛宏樹、田畑智子、渡辺いっけい
配給:Stranger