日時
上映中~4月1日(火) ※休映日あり
料金
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
上映中~4月1日(火) ※休映日あり
一般¥2,000/シニア(60歳以上)¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/障がい者割引¥1,000/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000
04.01火
09:25—11:53
【1日サービスデー】
【最終日】
3月8日(土) 10:50の回上映終了後
登壇者:大塚竜治監督
※登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。
米批評サイト“ロッテントマト”で批評家の94%、観客の100%の支持を得る(2024年12月14日現在)など、世界各地で絶賛がやまない本作。中華圏映画のアカデミー賞と称される“金馬獎”の作品賞、編集賞を受賞し、ベネチア国際映画祭「ベニス・デイズ部門」、トロント、香港、BFIロンドン、ニューヨークなど、本作は世界の主要映画祭が絶賛、8受賞11ノミネートされている。
これは『TAR/ター』(22)、『バービー』(23)、『哀れなるものたち』(23)と続くハリウッドの流れや、英国映画協会(BFI)が10年に一度発表する「史上最高の映画」として 『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(75)が選出され再評価されるなど、フェミニズム映画が注目されている近年。その潮流を予告するかのように、『卵と石』(12)、 『フーリッシュ・バード』(17)と、長年にわたって“女性と性”というテーマを描いてきたのがホアン・ジー監督と大塚竜治監督だ。世界中で高い評価を受ける両監督が、本作でも入念なリサーチをもとに、現代の中国を生きる女性の姿を静謐なタッチで描き、世界各地で起きているジェンダー問題とオーバーラップしているかのごとく、現代のあらゆる女性が抱える問題に警鐘をならし、重々しい『石』の『門』を開く一条の光を求める。
『石門』の主人公・リンはフライトアテンダントを目指す20歳の大学生。しかし、採用試験に合格するためにさらに予備校に通わねばならず、貧しい両親に頼ることはできない。そのリンに降りかかるのが、予期せぬ妊娠と恋人との別れ、そして親の賠償問題だった。
リンの生きざまは現代の中国女性たちの多くが直面している“女性に対する壁”を象徴しているが、一方で世界各地で起きているジェンダー問題とその根を同じにしている。政治的にも経済的にも不安定さを露呈している世界情勢でどこの国にも第2、第3のリンがいる。特に30年間の経済停滞によって先進国中貧困率トップで、ジェンダーギャップ率でも世界の下位となっている日本はもはや他人事ではない。
壁で隔てられたような生活を送る主人公の姿はどこまでも痛々しい。その痛みをもって現代のあらゆる女性が抱えてしまうかもしれない問題に警鐘を鳴らし、重々しい『石』の『門』を開く一条の光を求める映画──それが『石門』である。
中国湖南省の長沙市。バイトでお金を稼ぎながら、客室乗務員目指して勉強に励むリン。郊外で診療所を営んでいる両親は、死産の責任を追及され賠償金を迫られていた。ある日リンは、自分が妊娠一ヶ月であることを知る。お腹の子の父親と別れたばかりのリンは子供を持つことも中絶することも望まない。彼女は両親を助けるため賠償金の代わりに 生まれてくる子供を提供することを決心するのだが…。
『石門』(2022年製作/148分/日本/中国語/DCP)
監督・脚本・美術:ホアン・ジー、大塚竜治
出演:ヤオ・ホングイ、リウ・ロン、シャオ・ズーロン、ホアン・シャオション、リウ・ガン
配給:ラビットハウス